☆マラソンのタイム、大切なのは体重?いや、大事なのは体脂肪率とトレーニングスピードだ!? 160109
マラソンのタイム・・・
体重1kg、タイム3分と言われています。
でも、それには少し違和感が・・・。
ただ単に体重と言っても、ヒトの体は約60%が水な訳で、脱水になっても体重は減るし(サウナの後に体重減った〜って言っても、水分が失われただけだったり)、
極端に食事制限をして間違ったダイエットに走って、結果的に痩せても、それは筋肉量が減っているだけだったり。
なので、体重1kg、タイム3分・・・なんか納得出来るような、出来ないようなでした。
と思っていたら、こんな式があることを知りました。
レースタイム(分)
=326.3 + (2.394 × 体脂肪率(%)) - (12.06 × トレーニングのランスピード(km/hr))
これは、2012年に発表された論文で、スイスでのマラソン大会の記録を元に作られたものです。
元の論文です↓
Running speed during training and percent body fat predict race time in recreation male marathoners.
Open Access J Sports Med. 2012;3:51-58.
つまり、レースタイムを縮めるためには、
体脂肪率とトレーニングのスピードの2つの要因が
大切だと言うことです。
たとえば、体脂肪率15%で、日々のトレーニングを12km/hr=キロ5分でやっている人がいるとしたら、その人のマラソンの予測タイムは、
326.3 + (2.394×15) - (12.06×12)=326.3+35.91-144.72
=217.49 分=3時間37分
ということになります。
皆さん、いかがでしょうか。自分のタイムと比較してみて・・・
ちなみに、論文では予測と実際のタイムはかなり相関が見られたとのことです。
この式で、今までと違い、なんとなく自分の中で感覚的に納得出来たのは、
体重1kg、タイム3分ではなく、
体脂肪率1%で2.394分=2分23秒 程度の短縮になるという点です。
前にも書きましたが、ただ単に体重と言えば色々な要素がありますが、
体脂肪率と言えば、その名の通り、脂肪量です。
同じ痩せるでも、筋肉量は落とさずに脂肪を減らす!
ランナーは体重だけでなく、体脂肪率により目を向けるべきなのでしょうか。